■砂抜きをする理由
 
シジミは水の底に生息していますので、貝の中に砂が入っている場合があります。
食べた時「ジャリ」としたら嫌ですよね!
また、生き物ですので老廃物も有ります。
当店でも獲れたシジミを選別しながら洗っており、その際に多少砂抜きもしておりますが、 しっかり砂抜きをするとしじみ自体が弱ってしまいますので、食べる前にご家庭でしっかりと砂抜きして下さい。

■塩水を用意しよう
 
①まずはボールにザルや網などを用意して下さい。
ボールとザルの間に隙間があるのが理想です。
 
折角砂抜きした砂や汚れた水を吸い込んでしまわないように、水切バットのようなものが理想です。
ご家庭になければ、例えばお風呂場の洗面器に塩水を入れ、 その上に水が浸る程度にタオルを敷いて、シジミを並べるのやり方でも構いません。
 
②塩は、水1リットルに対し約1~3グラム(小さじ1~2杯程度)。
海水と同じ塩分濃度につける事で、シジミが砂を出しやすくなると共に、 シジミの旨み成分(アミノ酸)も増します。
 
■砂抜きの時間は3~4時間くらい。
①貝の表面を軽く洗い(水道水で構いません)、用意したザルに、なるべく重ならないように並べます。
シジミは暗い所で砂を出しますので、お風呂場なら浴槽の中で蓋を閉じたり、 台所なら周辺が汚れないよう、上に新聞紙などをかけておくと良いです。
 
②時折様子を見ながら、十分な砂抜きが出来ましたら、水から取り出し、 新聞紙やタオルの上に置いて、更にその上から水に濡らしたタオルをかけて 同じく3~4時間程置いて下さい。
※暑さに弱い為、夏場は冷蔵庫の中に入れておきます。
これで砂抜きは完了です。
 

■シジミ料理ってどんなものがあるの?
 
ヤマトシジミでも大粒のものは、バター焼きなど単品料理もできますが、 基本はシジミの旨味エキス(コハク酸)を活かしたお料理が基本です。
コハク酸は水には溶けず、熱湯によく溶けます。
出汁を使ったお料理やスープなどに最適です。
 
<超簡単 絶品しじみ汁>
 
①お鍋に水、酒、昆布を入れて中火にかけます。
②沸騰する前に昆布を取り、シジミ・かつお節を入れ、中火のまま煮立てます。
③シジミの貝が分かれたらいったん火を止めて、かつお節とアクを取り除きます。
ここまでがシジミの出汁作りの基本です。
 
昆布やかつお節が無い場合は、ダシの素などの調味料でもかまいません。
あとは、ワカメやネギなどを加え、薄く切った柚子の皮で香り付け。
醤油や塩で味を調えたら完成です。
 
<これだけ守れば大丈夫>
 
シジミは沸騰すると直ぐに貝が分かれ、アクが出ます。
煮立て過ぎると貝から身がはがれ、身が崩れてしまいますので、 必ず貝が分かれたら火を止めて、アクを取って下さい。
 
上記だけ注意すれば、①~③の手順で他にもさまざまな料理に使えます。
 
■シジミの炊き込みご飯
 
貝から身を取り、シジミ出汁に生姜を少し加え、ご飯を炊きます。
万能ネギを振り掛けて完成です。
 
■シジミの塩ラーメン
 
ごま油(少々)でニンニクを軽く炒めます。
シジミ出汁に加え、麺を入れます。
トッピングに、ゆで卵、焼き海苔、ゴマ少々、万能ねぎをトッピングすれば完成です。
 
■シジミのパスタ
 
パスタを茹でます。
オリーブオイルでニンニク、ベーコンやシメジなどを炒めます。
白ワインを加え、再度炒めます。
貝のままシジミの出汁とパスタを加え、よく絡めます。
お好みで胡椒を加えれば完成です。
 
■シジミの海鮮鍋
 
シジミの出汁で白身魚(ブリなど)、白菜、エノキ、つくね等を煮立て、
春菊や浜防風、薄く切った柚子の皮などで香り付けすれば完成です。
 
■他にもこんなお料理に
 
アサリの変わりにシジミを使ったクラムチャウダー、茶椀蒸し、 春巻きや餃子の具材、コロッケなどの定番料理に、 いつもとちょっと違うお料理の一品として使えると思います。
是非皆様もオリジナルのシジミ料理にチャレンジしてみて下さい。
 
■シジミパワー!
 
<他にもシジミにはこんな特長が有ります。>
 
余ったシジミは冷凍保存する事も可能です。
一般的に食材は冷凍する事で味が落ちてしまいますが、シジミの場合、逆に栄養価が増すそうです。
獲れたての触感は異なりますが、保存食としてもお勧めです。
 
<肝臓にも良い!>
 
シジミには肝臓に良いとされるオルニチンが多く含まれております。
他にも、アルコールの分解を助けるとされるアラニン、 アルコールや脂肪の取りすぎから肝臓を守るメチオニン、 ビタミンも豊富なのでお酒を飲む方にもお勧めです。
 

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